だから危ないシリンダーキー
By:Moyan Benn
鍵の事件が相次いでいます。
愛媛県松山市で女子大生の自宅マンションに侵入したとして2016年10月に逮捕・起訴された男。その侵入方法に日本列島が騒然となっています。
男は事件前、マンション管理会社を装って被害者である女子大生の部屋を訪問。鍵を見せるよう求めて 鍵番号 を入手し、インターネットで合鍵を作ったのです。インターネットでの合鍵作成は非常に簡単で、以下の手順で誰もが申し込む事ができます。
- ①鍵番号が分かるように鍵の写真を撮影
- ②鍵番号を入力し申込みフォームで注文
- ③合鍵作成業者からメーカーへ発注を掛ける
- ④配送され「本人確認」をもって受け取り
しかし本人確認と言っても「合鍵の注文者」=「鍵の所有者」である事を特定する事は困難なのが実情。法的義務もないため、鍵番号さえ入手すれば 誰でも簡単に合鍵を作れてしまう のです。
増加する合鍵による不法侵入
警視庁が発表する「平成26,27年の犯罪情勢」によると、合鍵による不法侵入は毎年増加傾向にあります。平成16年は3.5%でしたが平成27年は4.6%という調査結果になりました。
合鍵による侵入。元交際相手や別居中の配偶者による侵入が一般的ですが、今回の事件では全く見ず知らずの男性が「女子大生の私生活を見たかった」という理由で、複数の被害者から鍵を預かり複製していたことが分かっています。
自宅は誰もが安心して過ごせる唯一の場所。そういう意味で、玄関の鍵は防犯の上では最後の砦です。その鍵がいとも簡単に複製され、他人の侵入を許してしまうのは言語道断です。
鍵のいらない“鍵”
以前から、鍵の複製は鍵番号を入手するだけで簡単にできる事は一部で知られていました。株式会社セリュールでは「簡単に複製でき鍵の使い回しをしている業界が多いこのシリンダーキー(普通の鍵)は、これから先に必ず事件が起きる。さらに、マスターキーさえも悪用する事件が出て来るはず」と考えています。
そこで開発したのがセリュールオートロック錠です。鍵の解錠は「暗証番号」「スマートキー」「スマートフォン」とライフスタイルにより選択可能です。その上、自分の家の玄関がオートロックに1時間で早変わり。鍵のかけ忘れの心配がなくなります。
暗証番号やスマートキー、スマートフォンは、ご自身で簡単に登録を変更できるため、元交際相手や別れた配偶者、さらには不審人物の影に怯える事がなくなります。
自分の身は自分で守る意識を持つ事が必要です。今や日本も水と安全はタダの時代は過去のものとなりつつあります。今こそ、本当に自宅を守れる「鍵」について考えてみませんか?